口コミ@横浜アラフォー主婦

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「生存者ゼロ」は怖すぎて映像化してほしくない

      2015/08/13

第11回このミステリーがすごい!大賞受賞作、ということで手に取った「生存者ゼロ」(著:安生正)。

(楽天市場より)

約500ページほどの文庫本なんですが、1000ページ以上の大作を読んだような気がする読み応え。

伏線と人物描写が凝縮されていて、一気に読み終わりました。

だけど、怖すぎるので映像化(ビジュアル化)はしないでほしいです。

 

◆北海道沖石油掘削基地で事件は起きた

ストーリーは、北海道根室半島沖の石油掘削基地に自衛隊員たちが乗り込むところから始まります。(厳密にはプロローグがありますが)。

自衛隊が乗り込む理由は、「突然、基地との連絡が途絶えたから」。

自衛隊の隊長廻田と隊員たちが見たものは、基地内全員のむごたらしい遺体。

血しぶきに染まった食堂で皮膚がめくれたような状態で死亡していた作業員たち。

理由不明のまま、感染の疑いあり、とのことで廻田たち隊員は全員帰隊後隔離されます。

 

「孤島」で起きた原因不明の惨事に何もできない政府や科学者。

そこに呼び出されたのは、日本を半ば追い出された感染症専門の学者・富樫。

廻田や富樫の意見を聞かないまま、政府やおエラがたが互いのメンツを気にして時間だけが過ぎる中、北海道内で同じような惨事が起こり・・・

 

原因も予防策もわからないまま、ストーリーは進み、被害者は増えていきます。

いったい、何万人死んでるんだろう?「生存者ゼロ」では。

 

◆ミステリー=事件推理ではない

「生存者ゼロ」を読むまで、わたしの中では「ミステリー=事件推理小説」と思っていました。

少なくとも犯罪小説だと思っていたのですが、「生存者ゼロ」でその考えはすっぱり捨てました。

「生存者ゼロ」には、いわゆる「犯人」はいないんです。

だから怖いんですよ。

背中を冷たいモノがすーーーっとのぼってゆく感じ。

 

遺体の状態がむごたらしい描写なのは、ストーリー上しかたないのですが、コレ文字だから読めるけど、コミックや映像では見られません、わたしは。

「ただれた皮膚」って文字と映像では全然違いますよね。

ミステリーっていうより、遺体の描写はホラーですよ、ホラー。

夢に出てこなくてよかった、と思ったぐらいぞっとしたミステリーでした。

 

◆富樫の「病気」は必要?

読み応えありすぎの「生存者ゼロ」ですが、主人公のひとりともいえる富樫博士の病気設定って必要なんでしょうか?

ストーリーをミステリアスにするためならわからなくもないけれど、普通に偏屈な研究者でもよかった気がします。

そのほうが廻田三佐も救われたんじゃないかな?

「生存者ゼロ」(著:安生正)の詳細を

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